古代インドのナーランダ大学
一般的に「学校」の起源は古代ギリシャのアテネにあるアカデメイアとされていますが、それよりも古い「学校」があると言われています。
それが、北インドのビハール州にあるナーランダという町に存在した、ナーランダ大学です。
ナーランダ大学は、紀元前5世紀頃から存在していたとされており、ブッダもこの地で教えを説いたと伝えられています。
しかし、その栄華を誇ったのは7世紀から12世紀にかけてでした。
この時期には、ナーランダ大学には数万人の学生が集い、仏教やヒンドゥー教、哲学、文学、天文学など、様々な分野の学問が行われていました。
また、多くの海外からも学生が訪れ、中国の僧侶・玄奘もその一人でした。
その没落と再興
しかし、12世紀に入ると、ナーランダ大学はイスラム教勢力の攻撃により破壊されます。
そして、その後は再建されることはなかったのですが、現在では、インド政府や私的な団体によって、再興が図られています。
復興された大学では、仏教哲学などが教えられており、世界中から学生が訪れるようになっています。
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