世界最古の飛行機は何歳?

豆知識

世界最古の現存する飛行機は、ブリテン・ノーマン BN-2アイランダーではありません。実は、フランスの最古の飛行機として知られる「クレメント・アデール No.2」が2000年代になって再発見され、修復されたことで世界最古の飛行機として注目を集めました。

詳細

「クレメント・アデール No.2」は、1909年に製造された2人乗りの双翼機で、製造者はフランスのクレメント・アデールという人物でした。当時のフランスでは飛行機が搭載するエンジンも含めてすべてが国防機密とされており、個人の所有する飛行機はほとんどありませんでした。このため、アデールは非公式に、パリにあるAerocycleという会社での仕事のかたわら、自身のペースで双翼機の製作に取り組んでいました。

「クレメント・アデール No.2」は、当時の技術的水準から見れば驚異的なものでした。「アデールエンジン」という小型エンジンを使用し、最大出力は28馬力にも達しました。機体重量はわずか145kgで、最高速度は時速約51kmでした。

しかし、不幸なことに、1910年に起きたアクシデントで大破してしまい、その後長い間忘れ去られてしまいました。2005年になって、カナダのエアロプラナ・クラシックス博物館が「クレメント・アデール No.2」の現存を確認し、修復を開始。その後、フランスでも保存運動が広がり、2013年には博物館で展示されることとなりました。

まとめ

世界最古の飛行機は、フランスのクレメント・アデール No.2であり、2人乗りの双翼機であった。1909年に製造され、アデールエンジンを搭載し最高速度は時速約51kmであった。大破後は長きにわたり忘れ去られていたが、2005年に再発見され修復され、現在は博物館で展示されている。


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