男性てんかん患者の一部には、女性に酷い異臭がするという副作用がある

現象の詳細

特発性発作がある男性てんかん患者の中には、発作時に異臭が発生することがある。この異臭は一般的には腋臭、つまり脇の下から出る臭いに似ているが、時には後鼻部から出るようなアンモニア臭なども報告されている。また、この現象は女性の場合にはあまり発生しないため、「男性臭」と呼ばれることがある。

原因となる物質

この現象は、主にアセトン、エタノール、アセトアルデヒドなどの揮発性物質が、発作時に皮膚から発散することによって起こると考えられている。これらの物質は脳内の神経細胞が正常な状態に戻るために必要な、脳の物質であるガンマ-アミノ酪酸（GABA）を生成する過程で生成されたものである。

副作用の対策

この現象は、抗てんかん薬の一種であるバルプロ酸を服用することによって、軽減されることが報告されている。しかし、すべての患者に効果があるわけではないため、適切な治療を受けるためには、医師の指導に従う必要がある。