両生類で唯一地震を予知できる種類がいる

概要

両生類の中には、地震が起こる前に動きが変化する種類がいることをご存知でしょうか。この記事では、その種類やその理由について詳しく解説します。

この両生類の名前は「アカウキガエル」です。アカウキガエルは、体内のイオン濃度と呼吸数が地震前に変化するため、地震の予知をすることができます。イオン濃度とは、原子や分子がイオン化された状態の濃度のことで、空気中にあるイオンの濃度が地震前に増加することが知られています。

アカウキガエルは、このようなイオン濃度の変化に敏感で、地震前に異常な挙動を見せます。具体的には、地下深くまで潜っていたり、水中から地上に上がってきたりするなどの変化が見られます。

このアカウキガエルの地震予知能力は、英国王立協会のジャーナルである「Proceedings of the Royal Society」でも取り上げられたほど注目されています。また、日本でも、徳島大学や東京大学などでアカウキガエルの研究が進められています。

両生類の中でも珍しい能力を持つアカウキガエルは、地震前の地球の微妙な変化を感知することができる数少ない存在の一つです。地震予知技術の向上に貢献するかもしれない、貴重な生物です。