豆知識:バッファローゾーンとは

バッファローゾーンとは何か?

バッファローゾーンとは、ハードディスクの外周部分にある領域のことを指します。通常、ディスクの内部部分ほど読み書き速度が高いうえ、価格も安いため、この領域は使われることが少なくなります。しかし、バッファローゾーン領域は読み書き速度が低く、書き込みや読み出しを行うとHDD全体の性能が低下するというデメリットがあります。

バッファローゾーンを利用したハードディスクも存在する?

実は、バッファローゾーンを利用して高密度のデータを格納できるハードディスクも存在します。これらはSMR(Shingled Magnetic Recording)と呼ばれ、HDDの記録方式の一種です。SMRはディスクのトラックを重ね合わせることにより、強い磁気的な接着力を生み出し、高密度にデータを格納することができます。ただし、SMRは書き込み速度が遅いため、大規模なデータの書き込みには向いていません。

バッファローゾーンが性能低下の原因になる理由

バッファローゾーン領域は、読み書き速度が低下するだけでなく、ディスク全体の性能劣化の原因にもなります。ハードディスクは、複数のプラッターで構成されており、それぞれのプラッターには磁気ヘッドが付いています。読み出しや書き込みを行うとき、磁気ヘッドが動いていくため、ヘッド移動時間が増加します。そして、バッファローゾーン領域にアクセスする際、ヘッド移動時間がフルにかかってしまうため、全体的な読み書き速度が低下してしまうのです。

バッファローゾーンが性能劣化する原因になる場合

バッファローゾーンが性能劣化に影響を与えるかどうかは、ハードディスクの容量に依存します。小容量のハードディスクでは、バッファローゾーン領域の割合が少ないため、性能低下の影響は少ないですが、大容量のハードディスクでは問題になることがあります。大容量のハードディスクでは、バッファローゾーン領域の割合が増えるため、性能低下の影響が大きくなる可能性があります。


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