指紋の形成
人の指紋は、胎児期において指先の皮膚の表層にある基底層(バゼル層)で形成されます。胎児の指先部分には、指紋が形成される胎嚢(ようのう)と呼ばれる部分が存在し、そこから表層までの皮膚細胞が成長して指紋が形成されます。この時期において指紋パターンが決定されます。
指紋パターンの種類
指紋には、アーチ(弓)、ループ、ウェーブ(波状)、その他の3つのタイプがあります。その中でも、約60%がループ型で、アーチ型が約5%、ウェーブ型が約35%です。また、指紋パターンは個人差があり、全く同じ指紋パターンを持つ人は存在しません。
指紋の識別性
指紋は、その形状が非常に複雑で個人差があるため、警察や犯罪捜査に大変有効な証拠となっています。現在では、指紋認証技術が一般的に使われており、スマートフォンや銀行ATMなどのセキュリティ設定に用いられています。
指紋が変わる原因
指紋は、加齢や皮膚疾患、けがなどによって変化することがあります。また、一度熱湯に指を入れるなどの極端な環境にさらされた場合、指紋は消失することがあります。
以上が、指紋がなぜ異なるのかの豆知識でした。
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