世界で最も高価な食べ物、サフラン

サフランとは

サフランは、トンカテンリュウ科サフラン属の球根植物で、長い紫色の花弁から3本のスタイルが飛び出している姿が特徴的です。地中海沿岸、西アジアなどで栽培され、花を手摘みして3本のスタイル(柱頭)を取り出します。1人の作業員が1時間で取り出せるスタイルは最大で50~70本程度と、とても手間がかかるため、とても高価な食材となっています。

伝統的な用途

サフランには、香りや色によって食品製造や医療に使われるため、古代からその価値が高く評価されていました。アルフレッド大王も、「肉1ポンド分の値段のサフランを1ペニー分の量で買え」という説話が残されていて、その価値が伝わっています。

美容効果

現代では、サフランには美容効果も認められています。サフランに含まれるカロチノイドは、新陳代謝促進や細胞の老化防止に効果的で、その豊富な抗酸化物質が、肌のトラブル改善によく効くとされています。

世界で最も高額な食材に

サフランは、その収穫方法から生産量が極めて少ない上に、収穫時期には手摘みにこだわるため、生産の量が限られています。加えて、移植や人工的な栽培もしづらく、災害や気候変動の影響を直接受けやすいことから、その価格は高騰の一途をたどっています。

実際に、日本でも高級料理店にはサフランを使用した料理がありますが、およそ1gで数千円という高価なものになっています。さらに世界で最も高価な食べ物の1つである「サフラン・ビョルンシュテール」という品種があり、100gあたり価格はなんと、8,000ドル以上とされています。


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