生き物も「減量」する？動物の“デトックス”事情

動物たちが「減量」する理由

人間のようにダイエットやデトックスという言葉はないものの、実は動物たちも季節や繁殖期などの環境の変化によって「減量」をする場合があります。

例えば、冬季になると動物たちはエネルギーを節約するために動きが鈍くなり、体重を減らす傾向が見られます。その一方で、夏になると餌が豊富になるため太りやすく、冬に備えて脂肪を蓄えることもあります。

また、繁殖期になると、エネルギーをかけて子孫を産むために、食事量を減らしたり脂肪を分解することで、体重を落とします。

動物たちが体内に蓄積された余分なものを排出する方法として、自然界には様々な手段があります。

例えば、動物のうち剛毛を持つオオカミやキツネは、皮脂に含まれる有毒成分を分解し、体外に排出することができる能力を持っています。

また、ヤギなどの草食動物は、カルシウムとリンのバランスをとるために、不要な物質を体外に排出する「糞球（ふんきゅう）」と呼ばれるものを排泄しています。

動物たちも「減量」という形で自然なデトックスをしていることがわかりました。また、その方法も人間のものに似たものがあることが知られています。

しかし、人間が取り入れるデトックス方法はあくまでもサプリメントや断食などの人為的なものであり、適切かどうかよく考える必要があります。自然の摂理に従って、バランスのとれた食事を心がけ、適度な運動をすることこそ、健康な暮らしにつながる方法であるかもしれません。

参考文献：