1954年、世界初のカラーテレビがフランスのテレビメーカー・テレフンケン社によって発売されました。当時の日本では、カラーテレビの開発が本格化する前で、白黒テレビが主流でした。しかし、海外では既にカラーテレビが発売されていたのです。
フランスで発売されたカラーテレビは「テレクローム」(Téléchrom)という商品名でした。カラーテレビは、それまでの白黒テレビとは異なり、赤・青・緑の3色の光を混ぜて表示する仕組みでした。
テレクロームは当時のフランス国内で高価な商品でしたが、カラー映像に興味を持った人々からは絶大な支持を得ました。そして、その後、アメリカや日本でもカラーテレビの開発が進んでいき、テレビの世界に大きな変革をもたらすことになりました。
豆知識:
カラーテレビの開発は、第二次世界大戦によって遅れていた日本でも、1958年に日本電気(NEC)がカラーテレビを発売しました。しかし、販売台数は当時1年でわずか1300台にとどまり、高価な商品として一般の家庭には普及しませんでした。
一方、アメリカでは1950年代中頃から、NBCとCBSという全国放送網が、カラーテレビ放送の実験を始めていました。そして1960年代に入ると、カラーテレビの放送が本格化され、当時のアメリカでは、カラーテレビが一般的に普及するようになりました。
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