世界最古のマグネットはどこにあった？

豆知識

世界最古のマグネットは、紀元前2000年ごろに中国で作られた磁石が発見されたことによって知られている。この磁石は、自然磁石（天然磁石）である鉄礬石（てつばんせき）から作られたもので、古代の中国では指針として使用されていた。

詳細

自然磁石は、鉄、ニッケル、コバルトなどの磁性を持つ鉱物から作られる。古代の人々は、火山噴火などで地球に大量に存在する鉄礬石などの磁性鉱物を集め、バラバラに粉砕して磁石を作っていた。

中国の陝西省で発見された古代磁石は、黄帝の墓から出土したもので、紀元前2000年ごろに作られたとされている。この磁石は、方形で表面には“南、西、北、東”という文字が刻まれており、古代中国人はこの磁石を指針として航海や天文測定に使用していたとされている。

この発見以降、紀元前3000年ごろのエジプトやメソポタミア、紀元前500年の古代ギリシャなど、世界各地でマグネットが使用されるようになっていった。

まとめ

世界最古のマグネットは、紀元前2000年ごろの中国で作られた磁石である。この磁石は、自然磁石の鉄礬石から作られ、古代中国人は航海や天文測定に使用していた。この発見によって、世界各地でマグネットが使用されるようになっていった。