歯についての豆知識

歯が地球上で最も硬い物質である理由

歯が地球上で最も硬い物質であるのは、その主成分であるハイドロキシアパタイトがカルシウムやリン酸などのミネラルを強固に固めた結晶で構成されているためです。ただし、歯を割ることができるのは歯全体ではなく、歯の表面部分のエナメル質に限られます。

歯の色は主に、エナメル質の厚さ、象牙質の透明度、歯の形状、食物や飲み物の色素の沈着、年齢などが影響しています。また、遺伝子による影響もあります。

歯が黄ばむ原因は、主に飲食物の色素成分が歯の表面に吸着することで、歯が汚れたように見えるためです。また、年齢とともにエナメル質が削れ、象牙質が露出してくることも黄ばみの原因となります。

歯磨き粉中に含まれる成分の一つである炭酸ナトリウムが唾液中のイオンと反応することで泡が発生します。泡は口内の菌を除去し、口内の清潔度を保つ効果があります。

虫歯の原因菌は主に、口内に生息するストレプトコッカス菌やロタコッカス菌、アクチノマイセス菌などです。これらの菌が、酸を作り出すことで歯のエナメル質を溶かし、虫歯を作ります。

人間の噛む力の大きさは個人差がありますが、正常な場合、約60kgf（キログラムフォース）です。しかし、クロコダイルやワニなどの爬虫類は、約1000kgf以上の噛む力があります。