日本海の温度の違い

豆知識

日本海には、東側と西側で温度が大きく異なることが知られています。

東側(日本側)は、冷たいカムチャツカ海流が流れ、西側(ロシア側)は暖かい対馬暖流が流れています。そのため、東側は冬でも非常に冷たく、夏でも海水浴には適さない程度です。一方、西側は夏には気候も温暖で、海水浴にも適しています。

詳細

日本海には、主に対馬暖流とカムチャツカ海流の2つの海流が流れています。対馬暖流は、東シナ海から流れ込み、四国や九州の沿岸に沿って北上します。一方、カムチャツカ海流は、ベーリング海から流れ込み、日本海に入って南下します。

対馬暖流は、温暖で塩分が低く、海水の密度が低いため、表層に浮いている水が沿岸部に広がります。対馬暖流によって運ばれた暖かい海水が、日本海東部の冷たいカムチャツカ海流に反転することで、冷たい海水が日本の沿岸に回流する仕組みになります。

このため、日本海の東側の海水温度は、特に冬には非常に低くなります。例えば、福井県の勝山市の海水温度は、12月には平均で7℃となります。しかしこれに対して、日本海の西側に位置する庄内海では、夏の時期には気温が高くなり、海水も温かくなるため、海水浴やマリンスポーツが楽しめます。

このように、日本海東西での海水温度の違いは、地理的条件によって決まっています。


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