インドの交通事情

自動車所有率が低い

日本人にとって自動車は必需品ですが、インドではまだ自動車所有率は低く、人口一人あたりの自動車所有率は4％程度と言われています。

その原因として、高額な自動車税や保険料、駐車場不足、渋滞が挙げられます。また、自動車の免許取得も簡単ではなく、高いハードルをクリアしなければならないため、自動車を所有することができない人も多いのです。

インドでは牛を神聖視しているため、街中に牛が放し飼いされていることがあります。そのため、車両が進むことができず、交通渋滞の原因になっています。

また、牛が道路に落とした排泄物が交通事故の原因になることもあります。

自動車所有率が低いインドでは、自転車が主要な交通手段となっています。自転車のほかにも、電動バイクやスクーターが利用されています。

自転車用レーンが整備されているところもありますが、車やバイクと混在することが多く、交通事故も少なくない状況です。

インドでは、タクシーの一部にはメーターが設置されていないため、料金が事前に決められることがあります。その場合は、値段交渉が必要になります。

また、タクシーを利用する場合は、事前に交通事情についてよく把握しておいた方が良いです。渋滞がひどく、目的地に到着するまでに時間がかかることが多いため、余裕を持って移動することが必要です。