豆知識1:誕生の背景
1883年にアメリカのトマス・エジソンが直流電気を開発し、電気は日常生活でも使われるようになっていました。しかし、その当時の電気は地方ごとに異なる電圧や周波数があり、機器や照明などの電気製品を移動させる際には、対応できる変圧器を持ち運ばなければなりませんでした。
こうした状況を改善するため、電気技師のルーシャス・ジョンソンが、旅行者が手軽に電気製品を使えるようにするために、110V/60Hzのコンセントを発明しました。これが、世界初のコンセントとなります。
豆知識2:コンセントの普及
ルーシャス・ジョンソンが発明したコンセントは、旅行者に便利であるとして、アメリカにおいて急速に普及しました。1915年には、ジョンソンが設立した「Johnson Service Company」が、コンセントの販売を開始し、各地のホテルや駅、旅行者向けの電気製品に、このコンセントが使われるようになっていきました。
その後、日本を含め多くの国が110V/60Hzのコンセントを採用していたため、国際標準となっていましたが、その後、周波数や電圧の違いを考慮した多種多様なコンセントが生まれました。
豆知識3:コンセントの形状
コンセントの形状は、各国の規格や産業界の標準によって異なります。アメリカで一般的に使われている形状は「NEMA 1-15P」と呼ばれる2つの平行な平面の切れ目がある形で、日本では「JIS C 8303」と呼ばれる2本の棒が並んだ形が一般的です。
また、近年は、USBポートを内蔵したコンセントや、自動的に端子を隠すことができる「pop out」式のコンセントなども登場しています。
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