世界で一番小さい国はヴァチカン市国

地理的な特徴

ヴァチカン市国は、面積がわずか44ヘクタールと、世界で最も小さい独立国家です。面積的には、東京ドームである東京ドームシティエリア（約22ヘクタール）の2倍ほどの大きさです。ヴァチカン市国は、ローマ市の中心部にあり、四方を高い城壁に囲まれています。

国家の歴史的背景

ヴァチカン市国は、ローマ・カトリック教会の総本山であるカトリック教皇庁の所在地です。8世紀に教皇国家となって以来、続いています。19世紀のイタリア統一戦争の結果、ローマがイタリア王国の首都となる一方で、カトリック教皇庁が住むバチカンの領有権が争われました。1929年に、イタリア政府とカトリック教皇庁はラテラノ条約を結び、ヴァチカン市国が成立しました。

政府や経済の特徴

ヴァチカン市国は、独自の警察組織と通貨を持ち、カトリック教皇が元首・最高指導者を務める絶対君主制国家です。経済は、主に観光業が中心であり、ヴァチカン美術館やシスティーナ礼拝堂、聖ペテロ大聖堂などの見どころがあります。