「蚊取り線香」の正式名称は「蚊遣り香」である

豆知識1：「蚊取り線香」の由来

「蚊取り線香」と聞くと、夏の風物詩の一つで、蚊を追い払う香りを放ちながら焚くものと思われる方も多いかもしれません。しかし、実は「蚊取り線香」は誤った呼称であり、正式名称は「蚊遣り香」です。この「蚊遣り香」は、蚊を追い払う効果がある銘木「檜（ひのき）」の粉末を用いて作られたもので、日本では江戸時代から使われていました。

豆知識2：「蚊遣り香」が作られるまで

日本で、「蚊遣り線香」が作られるようになるまで、蚊を追い払うために様々な方法が試されてきました。蚤の粉や胡椒、牛糞などを焚く方法もありましたが、その効果に限界がありました。そこで、蚊を嫌う「檜」の香りを取り入れることが考えられ、これが「蚊遣り香」の原型となったと言われています。

豆知識3：「蚊遣り香」の香り成分

「蚊遣り香」の香り成分は、主に「檜」の木材部分から抽出される「ヒノキチオール」という成分です。「ヒノキチオール」は、蚊やカが居なくなるだけでなく、その香りがリラックス効果をもたらすという研究結果もあります。