世界最高峰の山・エベレストの歴史について

エベレストの発見

エベレストは、世界最高峰の山として有名であり、1847年にウィリアム・ウィトニー・オーウエンによって「ピーク15」として発見されました。しかし、ピークの高さをはじめとする詳細な地形調査は後にネパールとチベットの地図を作成していたイギリス人測量士団によって行われました。

エベレストの名前は、測量士団のリーダーであるサーヴェイヤー・ジェネラルのジョージ・エベレストにちなんで命名されました。しかし、エベレスト自身はこの命名には反対しており、山のチベット名である「神々の家」という意味の「チョモランマ（Qomolangma）」という名前を使用することを支持していました。

エベレストへの初登頂は、1953年にニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとネパールのテンジン・ノルゲイによって達成されました。その後、登頂成功者は次々に増え、現在までに約4000人が登頂を果たしています。ただし、登山には高度病や風邪などのリスクがあり、成功率は約60％程度とされています。

エベレストの頂上の平均気温は、摂氏-36度であり、常に風が吹いているため、体感温度は-60度を下回ります。また、大気圧も低く、海面上の約1/3しかありません。このような厳しい環境のため、登頂者は高山病にかかりやすく、呼吸器系のトラブルなどのリスクがあります。