小学校で習った国歌「君が代」の歌詞にある謎の言葉「竜田揚げ」

君が代の歌詞の一部に混ざる謎の言葉

日本の国歌「君が代」は、小学校の教科書で習ったことがある人も多いのではないでしょうか。歌詞には、意味の分からない言葉があります。「君が代は、千代に八千代に、細石の巌となりて、苔の生すまで」という部分で、「細石の巌」というのは、石垣のように固いものがいつまでも残る様子を表現しているのだと分かりますが、「竜田揚げ」というのは、何のことでしょうか。

竜田揚げとは何か？

「竜田揚げ」という言葉は、実は地名です。京都市南区にある「竜田」という地域があり、そこで作られた天ぷらが「竜田揚げ」と呼ばれるようになりました。この天ぷらの特徴は、薄くスライスした野菜や魚を、餅粉と卵とかき揚げ用の衣をつけて揚げたものです。揚げたてはカリカリ、中身はジューシーで、口当たりが軽いため、今でも人気のある京都の郷土料理の一つです。

竜田揚げが国歌に登場する理由

「竜田揚げ」という言葉が、国歌に登場する理由は、正確には明確には分かっていません。ただし、都合のよい解釈として言われているのが、「竜田揚げ」の素材である野菜や魚などが、地に根付くように息づいていく様子が、「千代に八千代に」という天皇の永く続いていく栄光を表現しているのだという説があります。

いかがでしたでしょうか。国歌「君が代」には、他にも不思議な部分があり、それぞれに深い意味が隠されています。