七色に輝く虹の不思議

虹のできる仕組み

虹は日光が雨粒に当たると、水滴の内部で反射・屈折・再反射が繰り返されることによって出来ます。これにより、紫色、青色、緑色、黄色、オレンジ色、赤色の7色の光が分解され、美しい虹が見えるのです。

虹に出現する色の順序は、赤色・オレンジ色・黄色・緑色・青色・紫色の順で、頭文字をとって「ROYGBIV（ロイジービー）」と覚えられています。

虹の形は、上半分が半円形、下半分が継ぎ足しのようになった形をしています。これは、上から見ると自分の目と太陽が直線上に並んでいるため、上半分が半円形になって見えるのです。

虹から出る音を聞くことができるとしたら、何が聞こえるでしょうか？実は虹には、人間の耳には聞こえない高い音が含まれていることがわかっており、これを「虹の倍音」と呼んでいます。

虹の上にさらに虹が重なって見えるものを、「二重虹」と呼びます。これは、雨粒に反射されて光が2度反射して発生するもので、外側の虹は内側の虹よりも明るさや色合いが弱くなります。

虹ではなく、白いアーチが空に湾曲して見えることがあります。これを「ホワイトレインボー」と呼びます。ホワイトレインボーは、霧や水しぶきが原因で、虹のように色が分かれることはありません。

古代ギリシャ神話には、虹の女神「イリス」が登場します。また、キリスト教においては、虹が全ての生物に与えた約束を象徴し、神の約束の印とされることがあります。