豆知識
ハチの巣の中では、女王蜂が卵を産むだけでなく、巣の中を綺麗にしたり、幼虫を育てたり、巣の修理をしたりする“働き蜂”と呼ばれる労働者蜂がいます。そして、その働き蜂たちを支える“サポート役”とも言える存在が、サッカラーバです。
サッカラーバとは、巣の中で生まれたばかりの労働者蜂が、成長するまでの間に食べる餌をつくる役割を持っています。具体的には、サッカラーバは蜜腺から分泌される蜜を消化して、幼虫が摂取できるように変えてから与えます。この時に吐き出される液体が、“蜜の酒”さながらの甘い香りを放つため、サッカラーバはまた“発酵工場の蜂”とも呼ばれます。
雑学
サッカラーバの名前の由来は、その腹部にある“蜜胃”(みい)と呼ばれる消化器官にあります。蜜胃の中には、糖分を分解する酵素があり、その働きで蜜を消化して幼虫に与えることができるのです。
また、サッカラーバには主に“1日目のサッカラーバ”と“2日目以降のサッカラーバ”の2種類があります。1日目のサッカラーバは、幼虫が口で蜜を吸うことができないうちに、アカシアなどの樹木から分泌される糖分を消化して、口から幼虫に与える“口内餌”をつくります。一方で、2日目以降のサッカラーバは、雑食性であり、飛行して花の蜜を吸うなど、外部から糖分を取り込んで、幼虫用の餌をつくります。
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