ヨーロッパ最大の砂漠「カラコルム砂漠」について

砂漠とは

砂漠とは、気温が高く雨量が少なく、草木が生えず砂や砂礫が広がった広大な地域を指します。砂漠は世界各地に存在し、中でも有名なものには、アフリカ大陸のサハラ砂漠やアジア大陸のゴビ砂漠などがあります。

カラコルム砂漠とは

カラコルム砂漠は、ヨーロッパ最大の砂漠であり、ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国の4カ国にまたがっています。総面積は約50万平方キロメートルで、日本の面積の約1.5倍に相当します。砂丘やステップ、乾燥した山々などの景観が広がり、荒涼とした美しさがあります。

カラコルム砂漠の生物相

カラコルム砂漠は乾燥地帯であるため、生物相は極めて少なく、カラコルムサイガというヤギ科の哺乳類や、カラコルムノロジカというシカ科の哺乳類、鳥類などが生息しています。また、昔からモンゴルの遊牧民がカラコルム砂漠でヒツジやヤギを飼育しているため、家畜も見ることができます。

カラコルム砂漠の気候

カラコルム砂漠の気温は非常に極端で、夏は最高気温が50度近くまで上がり、冬は最低気温がマイナス40度を下回ります。また、降水量も年間50㎜以下の極めて乾燥した気候です。ただし、砂漠特有の大きな温度差によって、朝晩は冷え込むため、寒暖の差が激しい地域でもあります。

カラコルム砂漠の歴史的背景

カラコルム砂漠周辺の地域は、古代からシルクロードと呼ばれる交易路が通っていたことで有名です。また、チンギス・ハンの頃からモンゴルの遊牧民がカラコルム砂漠で牧畜をしていました。近代では、極東ロシアからウラル山脈を越えてヨーロッパへの鉄道建設が進められ、これによりカラコルム砂漠は重要な交通ルートとして発展していきました。

まとめ

ヨーロッパ最大の砂漠であるカラコルム砂漠は、広大な面積と荒々しい地形から非常に美しい景色が魅力です。一方で、乾燥した気候のため、生物相は非常に豊富ではありません。また、古代から交易路が通じ、現代でも重要な交通ルートとして機能しています。