【背景】
植物は、花や果実などで色鮮やかな色を見せるものが多くあります。そんな植物の持つ鮮やかな色は、何が原因なのでしょうか。
【理由】
植物が持つ鮮やかな色の理由は、光合成色素“クロロフィル”以外の“色素”にあります。例えば、赤い色を出す“アントシアニン”や、青い色を出す“フラボノイド”などが挙げられます。
これらの色素は、植物にとっては防御機能を持つとともに、昆虫が花に吸い寄せられるための誘引色としての役割も持っています。
また、花などの色は、風や水による受粉を助けるための“信号色”などの役目も果たしているとされています。
【例えば】
例えば、夏になると観賞用の向日葵がたくさん咲きますが、その黄色い花は、ミツバチなどの昆虫にとって視認しやすい色であり、受粉を促進していると考えられます。
【まとめ】
植物が持つ鮮やかな色は、防御機能や誘引色、信号色などの役割を持っており、光合成色素以外の色素によって生み出されています。花や果実の色は、その植物の生存戦略の一つとして、自然界において重要な意味を持っていることがわかります。
※参考文献:「色」 松井正樹 (著)
コメントを残す